どの段階まで待ちますか?

月中はちょっと暇?になるんで、久々に真面目なブログ更新です ww

 

春の健康診断で肝臓系の数値に少し異常が出ていて、超音波検査で胆嚢疾患を見つけ、内服薬と食餌指導で数ヶ月治療してきたものの、大幅な改善が認められず、先月手術を行った2症例です。

2症例ともお薬を飲むようになってからちょこちょこ見られた嘔吐もなくなり、一般状態は健康な子と遜色なく過ごしてきました。

けれども、実際に手術してみると2例ともなかなか悪いんですよね〜

左の写真のTプードルの子は肝臓は小さめで、明るめの色調でちょっと腫れぼったい感じ。

右の写真のMダックスの子は同じく肝臓は小さく、肝臓の色合いは所々で黒っぽく淀んだ印象です。

また、左の子の胆嚢は胆嚢が薄〜くなってきて表面の漿膜越しに中の胆汁成分である粒々が見えている状態でしたので、破れる1,2歩手間と評価しました。

右の子は、胆嚢自体はそれほどダメージはないように思えましたが、肝臓との癒着が正常ではなく、実際に胆嚢を肝臓から剥離していくと接していた肝臓の組織はどんどん蝕まれていったようで、本来は見えないはずの肝静脈が露出していました。

つまり、2症例とも『一般状態はお薬で良さそうだから手術なんかしなくていいんじゃない』なんて呑気な判断を獣医師がしていたら、数ヶ月後には大惨事を招いていたかもしれません... ガクガク

血液検査や超音波検査を最初に行って病気を見つけるのは勿論必須です。

しかしながら、その後のフォローを血液検査や超音波検査だけで評価していくことには限界があると感じています。

偉そうなこというかもしれませんが、診断を下した獣医師が実際に開腹下でこれら病的な胆嚢や肝臓をどれだけ“見て”・“触って”・“取ってきた”かで大きく左右されるのではないでしょうか。

そして、切除した胆嚢や肝臓の組織をきちんと評価してもらえる病理診断医との出会いも重要だと実感しています(私はとっても信頼できる病理医さんに出会うことができました♫)。

まだまだ知識も技術も精進していかないといけませんが、一人でも多くの飼い主さんに『やって良かった〜』って言ってもらえるような動物病院を今後も目標にし続けていきます!

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