脊髄空洞症とは?

寒い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか?

東海地方は明日から雪になるようで、病院に来られる際は冬用タイヤの装着をお忘れなく!

 

さて、先日セカンドオピニオンってことで来院された神経症状を伴ったチワワちゃんのMRI画像を載せています。

この子はCOMS(尾側後頭部奇形症候群)という小型犬(チワワ、ヨーキー、ポメラニアンなど)にみられる、いくつかの障害による頭蓋内奇形性疾患のひとつです。

このCOMSを一般の方にもわかりやすく説明しようとがんばってみましたが神経病って専門用語のオンパレード的なところが多々あるのであきらめました... orz

単に僕の国語力がないだけかもしれませんが... hahaha

 

すっごく噛み砕いて表現すると、左写真で示した黄色矢印は小脳が圧迫されているんです。

また、この子ではそこまで顕著ではなかったですが延髄と頸髄の境界部の圧迫がひどかったりするケースもあります。

そうなると、CSF(脳脊髄液)という脳や脊髄を循環している透明な液体があるのですが、その循環障害が起きてしまい、脊髄内にCSFが漏れ出してしまうのが「脊髄空洞症」という病気となります。

ピンク矢印で示した部分が脊髄空洞症を起こしている部分になります。

症状としては「これっ!」というものが実はなくて、確定診断するにもMRIを撮影しない限りわかりません。

比較的よくみられる症状としては、頸の痛みがあったり、側弯といって体が曲がっていたり、足の麻痺がみられることもあります。

体を触って痛がる様子があったり、上(背中側)から見ると頸が湾曲していれば誰しもおかしい...って気づくでしょうけど、“頸や体を頻繁にかいたり”、“足先を舐めたり”、“仰向けになって背中をこすっている”...なんて、一見すると皮膚病かな??癖??って思わせすような症状を示すこともあります。

 

このチワワちゃんにはこのような症状は一切なかったのですが、「動物をよく観察」して、「飼い主さんのお話をしっかり聞いて」...という診察をする上で当たり前な基本的なことをまずはしっかりと行えば、最終的には今回のように診断が下せるわけです♫

脳神経系疾患ではCTやMRIを行ってはじめて診断が下せることは少なくありません(COMSも脊髄空洞症もMRI検査まで行わないと確定診断が下せない病気です)。

当院では必要だと思われることは包み隠さずお伝えしますが、どこまでのことを望まれるのかは飼い主さん次第です。

ゴリ押しはしませんし、飼い主さんの気持ちを可能な限り尊重していく診療を行っています。

些細なことでも全ッ然構いませんので、お気軽にご相談ください!

 

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