膝蓋骨内方脱臼整復

きょうは小型犬・トイ種でもっとも多く遭遇する膝関節疾患である『膝蓋骨内方脱臼 Medial patellar luxation』の整復手術を行いました。

開業して3年目にして“初”のパテラ整復であり、やるのも久々だったんであらためて病態生理学から(苦手ですけど...)見直して臨んでみました!

 

まず、膝蓋骨(パテラ)脱臼を分類してみると、、、

 

【グレード1】

指でパテラが簡単に脱臼するが、指を離すと元の位置に戻る

※ パテラは本来大腿骨の滑車溝という溝を上下に可動するのみで左右にグラグラするものではありません

【グレード2】

指でパテラが簡単に脱臼するが、自然に戻ることはなく指で元の位置に戻すか膝を屈曲・伸展させると戻る

【グレード3】

パテラは常に脱臼しており、指で戻してもすぐに再脱臼し、大腿骨と下腿骨の変形(S字状弯曲)が確認される

【グレード4】

パテラは常に脱臼しており、指での整復が不可能な状態

 

手術はグレード2以上で適応となり、今回手術した子もグレード3に近いグレード2であり、まだ7ヶ月と若齢であるため手術となりました。

パテラの手術は簡単に言えば、“パテラの収まる溝を深くして、足を真っ直ぐにしてやる”というものです。

理屈は簡単そうですけど、細かいことまで注意しながら慎重に行い、術後はあれだけあったパテラの動揺も消失しています。

 

日本で飼育されている犬では多い膝蓋骨内方脱臼という病気。

10ヶ月齢くらいまでの成長期に脱臼のグレードが上がっていくと恒久的な歩行異常を来たす恐れがあります。

ある日突然「キャン‼︎」と悲鳴をあげて、びっこを引いているようなら、動物病院できちんと診てもらいましょう♫

 

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