鳥のAGY症

ぐっと“しばれる”季節になりましたね〜


きょうは『鳥のAGY症』について。

あまり聞きなれない病名です。

AGYはAvian Gastirc Yeastの略語で、“鳥の胃にいる酵母”という訳になります。

別名に『マクロラブダス症』とか『メガバクテリア症』とも呼ばれます。


鳥...とくにセキセイインコで広く蔓延しています。

症状としては嘔吐や吐き気で、きょう来院したセキセイインコ(♂)も3~4日前からの頻繁な吐く仕草や吐物で頭頂部が汚れていました。


嘔吐や吐き気の鑑別リストには「そ嚢炎」や「そ嚢憩室」なんて病気もありますが、そ嚢の触診でも違和感はなく、そ嚢液検査をしてもトリコモナスやカンジダといった病原体は見つかりませんでした。

※ そ嚢(そのう)・・・鳥にしかない臓器(ない種類います)で、食道の一部が袋状に膨らんだもの。ここで口から入った食物をぐちゃぐちゃにして消化を助ける。


そ嚢に問題がないとすれば、怪しいのはこのメガバクテリアの感染です。

糞便検査をすると、写真にあるような細長く・厚みのある・大型の桿菌が見つかりました!

これが本当にメガバクテリアなのかってのはなかなか断言するのは難しいんですが...、他にこんな大型の細菌は見つかりませんからね〜


治療は普段はなかなか出番がありませんが、抗真菌薬のアンホテリシンBを他の胃炎のお薬と一緒に飲んでもらいます。

幼鳥ならまだしも成鳥になってからのメガバクテリアはなかなか落ちないし、胃炎から腫瘍に進行してしまうケースもあります。

2週間から1ヶ月間は投薬を続けて、それでも変わらなければバリウム検査などをして詰めていかないといけませんね。


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