犬の子宮蓄膿症

10月になりました♫

初っ端から爆弾低気圧の影響で雨でうんざりです... 

今年もあと3ヵ月だなんて仕事漬けの毎日を送っていると、今日が何日?で何曜日?って感覚がなくなります... 苦笑

『そろそろちゃんと休め!』っていろんな人に心配されながらも、結局仕事から離れることができない性分なんでしょうね〜

 

さて、きょうは『犬の子宮蓄膿症』のお話です。

多分これまでやってきた手術の中で一番執刀した病気なはずなのに、なぜか開院してから犬の子宮蓄膿症は“初”でした。

そもそも避妊手術を済ませている子には関係のない病気です。

当院の患者さんの大多数は1歳前後までに不妊手術を済ませている子ばかりです。

新しく仔犬を迎え入れた方にも不妊手術を啓蒙しているので遭遇する機会が少ないのかもしれません。

また「地方・地域にもよるのかな?」とも思います。

一宮よりも田舎で開業している友達に聞くと、昔ながらの環境で犬を飼っていて、狂犬病予防接種は打ってるけどフィラリア予防はしていない...とか、去勢避妊手術をしている子はほとんどいない...なんてことは耳にします。

写真の子も飼い主さんは『出血してるから生理がきたんだ...』と思ってらっしゃたみたいですが、それは出血ではなく“血膿”で、お腹は破裂寸前までパンパンに膨れ上がっていました!

人間の赤ちゃんの頭くらいの大きさまで拡張した子宮を慎重に腹腔外に出して、器具などで破らないように注意をして卵巣-子宮摘出を行い、無事に手術を終えることができました。

幸い、麻酔からの覚醒も問題なく、しばらくは入院治療ですね。

 

今回行った子宮蓄膿症の卵巣-子宮摘出手術も通常の避妊手術も行うことはまったく一緒です。

ただし、方や健康な子に行うのと方や不健康な状態の子に行うのとでは同じ手術であっても動物にかかる負担は全然違います!

健康な子にメスを入れるのを「かわいそう...」と躊躇される飼い主さんも多くいますが、人と比較しても雌犬の生殖器の病気はとても多く、「病気になった時に行えばいい」的な考えには同意できかねます。

繁殖させる予定がないのであれば、早期に避妊手術をされることを強くオススメします。

他に避妊手術を奨める理由としては、“乳腺腫瘍の発症リスクを回避できる”ことが挙げられます。

初潮前に行えば99.5%1回目の生理後では92%2回目の生理後では74%の確率で乳腺腫瘍を予防でき、2歳を過ぎてから避妊手術を行っても予防効果はありません。

乳腺腫瘍と診断された犬の50%は悪性...つまり『乳癌』ということになりますから、手術をしても再発や転移を招く可能性がでてきます。

 

人間とはちょっと見方を変えて不妊手術を考えて欲しいですね♪

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