きょうは濃尾大橋で花火大会がやっているようで、ポン!ポン!音だけが響いております(うちからは見えません... 泣)
さて、左後肢の跛行を主訴に来院したまだ若いコーギー。
元気いっぱいなんですけど、田圃に落っこちてから左足をつきたがらないようです。
触っても特に痛がらないようですが、パッと見た時に犬座姿勢がうまくとれていないことに気づきました。
触診していくと、膝関節の不安定が認められ、Drawer Sign(脛骨前方引き出し徴候)がわずかですが対側と比べて陽性でした。
膝と足根関節を90°に屈曲させて撮った写真がこちらです。
fat pad signといって関節周囲の脂肪・軟部組織が炎症によって明瞭に写ってきています。
さらに、膝・足首を90°に曲げていることもあり、脛骨が前方に押し出された像になっています。
これらの所見から『前十字靭帯断裂症候群(CrCLR)Cranial Cruciate Ligament Rupture』と診断しました。
治療は症状の改善を目的とした外科手術で、当院では関節外法(ナイロン糸を使った方法)を行います。
一部の整形外科を得意とされている先生のところでは特殊なプレートを使ったTPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)やTTA(脛骨粗面前方転移術)を行ったりもします。
これ以外にも術式はたくさんありますが、その子の体重や性格、費用などを考慮して決定していきます。
オーナーさんと相談した上でまずは保存療法からスタートしていますが、最終的には外科介入せざる得ないケースがほとんどです。
お散歩中の突然の跛行や痛みがみられたらすぐに動物病院へ=3=3=3
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