アトピーをどうコントロールするか?

5月も終盤にさしかかり、あっという間に2015年も折り返し地点ですね。

病院の混雑もピークを越えてこうやってブログを書いてる時間も持てるようになってきました。

 

きょうは『アトピー性皮膚炎』について当院で行っている治療をご紹介します。

アトピーは簡単にいえば、「環境中の何かしらのアレルゲン物質に体が反応して炎症反応=痒みや赤みを伴う」病気です。

問診で発症年齢は?季節性はあるのか?食餌は何を与えているのか?を注意深く聞いていき、病変の発症部位を見定め、細菌・カビ・皮膚内部寄生虫の存在の有無をルールアウトして、ステロイド剤に反応を示せば、仮診断でまず「アトピー」が疑われることとなります。

一見皮膚病と思いきや腫瘍(リンパ腫や肥満細胞腫など)であったり、自己免疫疾患(天疱瘡やエリテマトーデス)であったりすることもありますので、状況に応じて血液検査細胞診・皮膚生検を行うこともあります。

また、アレルギー検査ということでは、Ⅰ型過敏症反応が関与する免疫グロブリンEが上昇する『特異的IgE検査』やリンパ球が関与するⅣ型過敏症を調べる『リンパ球反応検査』を行うことでより正確な診断ができます。

 

人医学でもアトピー治療にはアレルゲン物質からの忌避(環境中アレルゲンの場合はなかなか難しいですが...)とステロイド剤や免疫抑制剤などを使うことが多いかと思います。

動物にもステロイドを使用すると痒みや赤みは引くのですが、量を減らしたり休薬すると振り返すことがよくあります。

そうすると飼い主さんとしては、我が子のかゆみを抑えてあげたい!って気持ちから効いてくれるステロイド剤を長期的に使い続けてしまう傾向にあります。

ステロイドは“諸刃の剣”といわれるくらい功罪の大きいお薬です。

効くんだけど、長期使用は抵抗力を落としたり、肝臓に負担をかけたり、食欲が増すので太ってしまったり...と使い方を誤るとしっぺ返しを喰らっちゃいます... orz
そこでこの『インタードッグ』の登場です!

組換え型犬インターフェロン-γ製剤で当院では週3回の1日おきの皮下注射をまずは1ヶ月間続けます。

急には効果が出ないので開始時はステロイドと併用しつつ、効果を見ながら徐々にステロイドを減らしていきます。

その後は1ヶ月に1~2回の皮下注射で良好な反応を示してくれる子が多い印象を持ちますね♫
もちろん個体差はありますからうまくいかないケースもありますし、スケジュール通りに来院していただけないと思うような反応を示してくれなかったりもします...
けれども“脱・ステロイド!”を目標にがんばって通院してくれた飼い主さんとワンちゃんには満足をいただいているかと思います。

 

また、アトピーの原因は食餌ではないものの「皮膚を作るのは食餌から」という考えに基づいて、ロイヤルカナンのアミノペプチドフォーミュラを食べてもらっています。

いいフードなんですが、もうちょっと安いとこちらも薦めやすいんですけどね〜 hahaha


アトピーは完治できる病気ではありません。

ですが、前年よりも今年は皮膚が悪くならないようにしよう!ぐらいの気持ちで向き合っていってあげるのがちょうどいいかと思います。

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