がん治療の子を餓死させないために!

 “がん”や“悪性腫瘍”の治療を行っていく上で必ずと言っていいほど問題になるのが、「栄養管理」です。

病態・病状(腫瘍のできる場所。たとえば口の中)や治療(抗がん剤など)によっては自ら食べることを拒んだりします。

よく血管から行う一般的な点滴を“栄養点滴”だと説明している獣医さんもいますし、血管から点滴していれば栄養は補えていると勘違いされている飼い主さんもいらっしゃいます(血管から栄養を補う点滴は「高カロリー輸液」と呼ばれるもので、糖・アミノ酸・脂肪分をそれぞれミックスした点滴液を、普通は頸にある太い静脈(頸静脈)から点滴を行います)。

ですから、いくら点滴だけしても食べなきゃどんどん痩せていきます...


せっかく“がん”の治療を行っていても栄養状態が悪くなれば満足な結果が得られません。

写真の子は自ら好きなものを少量食べるものの1日量には到底及ばないため、入院中は高カロリーの流動食を強制給餌で頻繁に与えていましたがそれでもまだまだ足りません。

自宅でこの強制給餌を嫌がる子に日に何度も与えるなんて飼い主さんからしてみればかなりの負担です。

 

そこで、PEGチューブという生体に優しいシリコンでできたチューブを使って胃瘻チューブを設置しました。

短期間の栄養管理であればもっと侵襲の少ない食道瘻チューブで構わないですが、この子が闘う相手は終わりがみえない腫瘍相手です。

きちんと管理(チューブ周りの定期的な毛刈り)ができれば1年くらいは問題なく使用でき、経口摂取では足りない栄養もこのチューブを介して胃内に直接送り込むことができ、投薬も粉末にできるものはフードと一緒に注入することが可能です。

チューブを収めるために洋服は着させないといけませんが、経験上ほとんど不快感を覚えるケースはなく、もちろん自らの口からも問題なく食べることができます。

 

担がん動物を栄養不良に陥らせる・餓死させる...なんてことだけは絶対に避けないといけません!

まだまだ闘いは続きますが頑張っていきましょう!

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