これは“レッグペルセス病”という原因がよくわかっていない(遺伝性の疑いが強いと考えられています)小型犬に多い股関節の病気です。
日本語に直すと“無菌性虚血性大腿骨骨頭壊死症”と言います。
股関節にはまっている大腿骨の骨頭部分がだんだんボロボロになってくるため、犬は足を着くのを嫌がって、悲鳴をあげたり、大腿部の筋肉が徐々に落ちてきます。
生後4~7ヵ月くらいの若い個体に多く、ほとんど片側だけに発症します。
抗炎症剤を使って痛みをとりますが、それだけでは根本的な解決策にはならないので最終的には手術を行うことになります。
レントゲン写真にあるように大腿骨骨頭・骨頚部分を切除して、間に筋肉を挟み込むことで骨と骨が擦れるのを防ぎます。
よく「関節を取っちゃうと歩けなくなるんじゃないですか...?」と心配される方がいらっしゃいますが、切除後も周辺の筋肉が関節の代わりとなって機能するため、術後のリハビリをしっかり行えば全く問題なく歩くことができます。
当院でも積極的なリハビリを推奨していますので、やり方などはお問い合わせください。
近年人気のトイプードルに多発する傾向になるので、「歩き方がぎこちない」とか「左右で太ももの筋肉の付き具合が違う」などの症状に気づいたら早めに動物病院へ!
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