犬の乳腺腫瘍

きょうは14歳になるダックスの乳腺腫瘍の手術でした。

写真の黄色枠で囲まれた部分に1.5cm大の硬い“しこり”があり、徐々に大きくなってきてたようです。


犬の乳腺腫瘍は『女性ホルモン』と大きな関わりがあります。

避妊していない子は避妊している子と比べて、乳腺腫瘍の発生率が7倍になります。

そして、いつ?避妊手術をするかもとても重要です。

初回発情前(初潮前)に避妊手術をすると発生率は0.05%、初回発情後で8%、2回目の発情以降では26%で、2歳を過ぎてからの避妊手術では乳腺腫瘍の予防にはなりません。


若くて健康な体にメスを入れることにとても抵抗を持たれる方がいますが、犬の生殖器の病気やこの乳腺腫瘍はとても発生率の高い病気です。

乳腺腫瘍の良性と悪性の比率は50%:50%、悪性のさらに50%(つまり全体の25%)は切除後に再発や転移を起します。

また、「炎症性乳癌」と呼ばれる痛み・熱感・発赤・浮腫を伴いどんどん増大し転移する外科不適応のこわい病気もあります。

「できたら、取ればいい」・・・という考えは正しくはありません。

早期に避妊手術を行えば高い確率で乳腺腫瘍の発生率を抑えられるというデータが出ている以上、“病気の予防”を積極的に考えてあげるべきではないでしょうか。

私はそれが言葉を話せない動物を飼っている飼い主の責務だと思います。


当院では仔犬のワクチン接種時に、子供を産ませる予定がないのであれば、初回発情前(生後6~10ヵ月齢)に避妊手術をされることをお話ししています。

乳歯が遺っている場合も早期に抜歯しないと歯並びが悪くなりますから、合わせて行うのがベストですね!

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