と、ご自宅の愛猫にそんなサインがみられたら...
気温がぐぅ〜ッと下がってくるこれからの時期に注意したいのが、猫下部尿路疾患(FLUTD)です。
猫はもともと飲水量が少なく、尿も腎臓でかなり濃縮された状態で膀胱に溜められ、排尿を行ないます。
秋〜冬にかけては飲水量もさらに減り、寒いので動きたくないせいか ww、トイレに行くのもギリギリまで我慢してしまうので膀胱炎を発症するリスクが上がります。
実際にこのエコー写真の子の膀胱粘膜壁も正常の2mm以上に肥厚していることから、「トイレに何度も行く=頻尿」という臨床症状に合致していますね。
けど、この写真には黒く写っている尿内にキラキラ白っぽい浮遊物がありますよね?
実はこれは、膀胱結晶です!!
この結晶が膀胱粘膜壁を傷つけるだけでなく、尿道にも流れ込んでしまうとオシッコがスムーズに出せないので残尿感に苛まれます。
場合によっては(特に尿道が細くて長い♂猫)、尿道に完全に詰まってしまい、尿道閉塞 → 腎臓障害を招いてしまう恐れもあります。
原因となるのはほぼ食餌です。
キャットフードだけを食べていてもなってしまう子は多くいますが、この子はフードに“かつお節”をふりかけていた事が原因と考えられました。
リンやマグネシウムといったミネラル成分が多く含まれる“煮干し”や“かつお節”などは要注意ってことです!!
加えて、飲水量も増やしてあげることも重要ですので、水をあまり飲まない子にはウェット・パウチフードが適しています。
膀胱炎の治療と併行して、尿中の結晶を溶かしていく食餌療法で良くなってくれるといいですね♫
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