レプトスピラ感染症?

日付が変わる頃、大切な大切な方のワンコが天国へ旅立ちました...

1週間前まではすっごく元気で、ストレスが溜まらないように頻繁にドッグランにもおでかけしていた子でした。

オーナー自身の意識もとても高く、その努力と愛情に私たちスタッフも頭が下がる思いでした。

 

『レプトスピラ感染症』

現時点ではまだ“疑い”止まりですが、その可能性は非常に高く、急性腎不全から尿毒症へ進行し、わずか2日で亡くなりました。

 

レプトスピラ感染症は世界中に約200種類存在するスピロヘーターという細菌が原因で、人にも感染する※ことから『人獣共通感染症』であり、家畜伝染病予防法により届出伝染病に指定されています。(※ 人ではワイル病秋疫として古くから知られています)

ネズミが宿主となっており、尿中に排泄された菌が粘膜や血管から侵入することで感染が成立します。

レプトスピラに感染した犬の尿はもちろんですが、特に症状の出なかった不顕性感染の犬は保菌動物になるため、その尿中にも菌が排出されている可能性があります。

犬で問題になるのは主にこの2つの血清型です。

  • イクテロヘモラジー型・・・発熱から歯肉の出血、そして黄疸・肝不全を呈します。
  • カニコーラ型・・・発熱、筋肉痛、脱水症状から腎不全そして尿毒症を呈します。

上記の2タイプは8種以上の混合ワクチンに含まれています。

昔から「山や川にレジャーで出掛ける」「外で犬を飼っている」子には8種以上のワクチン接種を進めてきましたが、パルボやジステンパーに比べれば発生頻度は少ないこともあり、当院でも6種の方がほとんどです。

“地方・田舎の病気”...と捉えられてきたところはありますが、近年では都市部でも多く発生の報告があるようです。

理由を自分なりに考えてみると、「ドッグランや犬専用プールの増加」「犬と宿泊できる施設に室内外の小型犬を連れて行く」など、直接間接を問わず犬同士の接触の機会が増えたこともあるのではないでしょうか?

 

最近では10種ワクチン(8種+グリッポチフォーザポモナ)も新たに発売されています。

「一度に10種も打つのは...」と躊躇われるのであれば、レプトのみが入ったの不活化ワクチンもあります(バンガードL4)。

なお、レプトスピラ不活化ワクチンは初年度は2回接種が必要になります。

 

ドッグランを含め外出する機会が比較的多い子は8種以上...できれば10種の混合ワクチンを接種されることをオススメします。

散歩も行かず、他の犬と接触する機会がなくても、それ以外のウイルス感染を予防するため6種のワクチンを毎年接種しましょう♫

   

 

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