エアゾール療法

みなさんは猫が“咳”をするのを見たことありますか?

実は猫は犬と違って咳をすることは少ない動物です。

そんな猫がある日突然、頭を下げて『ゲー・ゲー』吐くような咳(『ゲホゲホ』って表現は猫では不適切です)を出したら...

 

疑わないといけない病気は主に2つ。

1つは「猫の犬糸状虫症(フィラリア症)」、もうひとつは「喘息(ぜんそく)」です。

今回はこの喘息についてのお話です。

 

喘息...というのは病名というより通例で罷り通っている表現で、アレルギー性気管支炎とか好酸球性気管支炎とか慢性閉塞性肺疾患(COPDって最近よく聞きませんか?)などなど、いろんなネーミングがあります。

猫の喘息はヒトのそれと似ていて、アレルギー性疾患のひとつです。

何かしらのアレルゲンが気道内に進入して、炎症性メディエーターであるセロトニンが肥満細胞から放出されることで、気管内の平滑筋が収縮しておこる病態です。

...ちょっと小難しいですね〜 。゚(゚´Д`゚)゚。

要するに、口または鼻から進入したアレルギー物質を追い出そうとする反応が“咳”という形で現れるんです。

このアレルゲン=アレルギー性物質を特定するのはとてもとても大変なことです。

ハウスダスト、タバコの煙、芳香剤、香水、虫よけスプレー、猫砂、ウイルスや細菌......数え出したらキリがないんです。

 

診断については今回は割愛しますが、胸部のレントゲン検査にて特徴的なサインを見つけます。

そして、治療は猫の安定化を図ることと閉塞した気管支を広げてあげることです。

ここでやっと本題!

写真にあるスペーサーと呼ぶこの器具は猫の喘息治療のひとつであるエアゾール療法(噴霧療法)を行なう際に使用します。

この器具に定量噴霧タイプの気管支拡張薬や予防的に使用するステロイド剤をセットして、マスクを猫の口と鼻を覆うようにセットして噴霧します。

このスペーサーを使う理由は小児と同じで猫も薬を噴射した際に自ら息を吸ってくれないからです。

実はこの猫専用のスペーサー(AeroKat)は国内では入手できないんで、海外から輸入して2週間かけてやっと届きました〜

なぜ、わざわざこのスペーサーを入手したかというと、これがあれば飼い主さんがご自宅で予防や治療をしてあげることが可能だからです!

病院だとエアゾール療法のひとつであるネブライザーという機械を使った治療を行ないますが、自宅でネブライザーを行なうためにはその機械を購入しないといけないし場所も取ります。

ミスト状の薬剤が噴霧され続けるので、大抵の猫は20分も30分も顔に当てられっぱなしになれば嫌がって逃げます... 悲

その点、このスペーサーを使って噴射してあげれば1回あたり10秒くらいで終えることができます♫

 

いざって時に備えておきたいアイテムです ( ̄∇ ̄*)ゞ

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