動脈管開存症

動脈管開存症(PDA : patent ductus arteriosus )はお母さんのお腹の中にいる時に大動脈と肺動脈を繋ぐ動脈管(ボタロー管)が出生後も残っている先天性の心臓疾患のひとつです。

聴診器で聞いていると“ズーン ズーン”と連続した心臓雑音が聴こえます。

この病気を発見する機会が多いのは、初回のワクチン接種などで初めて動物病院を受診した時です。

完治させるための治療方法は手術しかありません。

早期の外科的な手術(動脈管の結紮やカテーテルによるコイル塞栓術)にて予後は良好なことが多いです。

しなしながら手術をしなかった場合は、70%が1歳未満で亡くなるとも報告されています。

 

写真の子はすでに2歳を過ぎて、これまで特に症状もなく元気に過ごしてきましたが、予防接種の際に心臓の雑音が判明しました。

興奮したりすると息切れのような過呼吸のような症状が出ているみたいです。

よく行なわれる確定診断は心臓の超音波検査で、PDAの血管を見つけます。

圧の高い大動脈から低い肺動脈へ血液が流れることで、肺動脈内で“モザイクパターン”と呼ばれる血液の乱流を見つけます。

この子も肺動脈内にそのモザイクパターンが見つかり、PDAの太さは2〜3mmでした。

おそらく、これだけ細い動脈管であったため今日まで特に大きな症状もなく生活できてきたんでしょうね。

珍しいケースです!

しかし、このまま放っておくと徐々に心臓に負担がかかり続けるため、根治のためPDA血管を結紮する手術を行なう予定です。

脆くなっていることも想定されるので、慎重なアプローチが必要です...汗

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