妊娠させるのも大変なんです...

犬に妊娠させるって実は結構大変だったりするってご存知でしたか?

これまで「せっかくだからこの子の子供が欲しい!」って相談事はよく受けてきました。

そりゃあ〜、オスとメスが四六時中ずーーーっと一緒に暮らしているご家庭なら、その子達の体質や相性はあるにせよ、自然に妊娠している可能性は高いですよね。

でも、雌犬だけを飼っててブリーダーさんの元で交配させる方にとってはこれが結構大変なんです! 汗...

 

犬の発情は6〜9ヵ月サイクルで、ほとんどの子は年間2回きます。

言い換えれば、人と違って妊娠するチャンスは年に2回しかないんです! Σ( ̄□ ̄;)

さらに、出血が始まってから排卵をし、さらに受精可能な成熟卵子になって、交配に適したタイミングはたったの48〜72時間!

しかも、いつ排卵が起きるかなんて個々で違いますし、正確に判断するのってとっても難しいんです。

(ちなみに、犬は排卵してもすぐに受精可能な状態にはならず、排卵後2〜3日して“成熟卵子”となる稀な哺乳類です)

写真は『膣スメア検査』といって、メスの膣の粘膜から採取した拭い液を染色して、細胞の形態から交配の時期を判断するポピュラーな検査ですが、実はこれ、、、とっても不正確... (TДT)

「赤血球がみられなくなって、細胞核の消失した角張った角化細胞が多くみられる時期」が交配のタイミング、って習ってきましたけど、発情期の期間中は80%で角化細胞はみられます...

つまり、排卵されたばかりの発情期前半でも、受精可能な成熟卵子が存在した後の発情期後半でも、この角化細胞は存在するんです。

先にも書いたように、受精可能な交配適期はこの発情期期間中のたった48〜72時間だけ!

この時期より早くても遅くても受胎率って落ちちゃうんです。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

より正確な排卵時期を見定めるために、『血中プロジェステロン濃度』を測定することがあります。

発情前や排卵前はこのプロジェステロン(黄体ホルモン)は低くなっていますが、排卵前にLHサージという黄体ホルモンがグーーーンッと上昇し始め、その後に排卵が始まることが分かっているので、このプロジェステロン濃度の推移を把握しておけば交配させるタイミングをより確実に判断できます。

ただ、外注検査で結果報告までに3日ほどかかるのとちょっとお高い検査なので2、3日置きに測定するのがベストなんですがなかなか... (; ̄д ̄)

私は2〜4ng/mlでLHサージが始まったとし、10ng/ml以上で排卵されたと判断できる、という研究報告を参考にしています。

 

当院では膣スメア検査は出血が始まってから7日目をスタートに3〜4日間隔での実施をオススメし、合わせてこのプロジェステロン濃度測定もご提案しています。

生き物ってのはやはり難しいですね〜 (;´∀`)

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