2016年
12月
28日
水
サンタさんからのクリスマスプレゼント??ってことで血液検査機器を3点新しく導入しました♫
まず、生化学自動分析装置の『ドライケム4000V』
これは最新の機器ではないんですが、この装置でワンちゃん限定ですけど炎症マーカーのひとつである「犬CRP(C反応性タンパク質)」が測定できます。
開業時より使ってきた装置では測定できなかったので外注せざるを得ず、タイムリーな結果を知ることができなかったのが悩みでした。
新人の頃よりずーっと使い慣れてた装置なんで原点回帰?でしょうか ww
2つめは、免疫反応測定装置『IMMUNO AU10V』
この装置では主にホルモン測定を行うのですが、これまた外注依頼していた「甲状腺ホルモン(T4)」と「コルチゾール」が1項目10分程で結果判定できるようになったのが導入のポイントです。
外注しても翌日には結果は返ってくるのですが、採血した時点で治療が始められた方が良いに決まってますからね〜♪
しかもこの装置では新たに「総胆汁酸値」が測れるようになったのも導入する大きなきっかけになりました。
胆嚢のトラブルが増え続けている近年、積極的に肝臓・胆嚢系の手術を勧めている者にとって、肝機能の指標である総胆汁酸って結構重要な項目のひとつになっています。
ドライケムで測定できる肝酵素値にビリルビンやアンモニアも組み合わせて総合的に胆嚢疾患や門脈シャントとといった疾患の発見に繋がれば診断の幅が広がると期待しています!
そして、一番欲しかった3点目が血液凝固分析装置『COAG2NV』です‼︎
当院では去勢や避妊手術といった基本的な手術であっても、特に犬では必ず凝固系検査を行っています(もちろんネコちゃんでも一般的な血液検査を含めて奨めてはいます)。
しかしながら、これまた外注検査になってしまうので手術日よりも数日ご来院いただいて採血をしなければいけませんでした。
さらに、緊急で手術になってしまった場合は悠長に検査結果を待ってから麻酔をかけるなんてことできませんでしたから、その子の血液が止まりにくいかどうなのか分からないまま手術をすることも多々ありました。
外科をやる者にとって血が止まるかどうかってものすごく重要なこと。
それが院内で簡単な操作で測定できるんだからそんな嬉しいことはないですよね〜
この凝固系検査を院内でやりたいがために他の2点をおまけ的な感じで導入したといっても過言じゃないくらいです ww
どんどんアイテムが増えていってより確実な診断と治療をみなさまにご提供できれば幸いです。
もちろんなんでも検査検査...って頼ってしまうのは良くありませんし、検査してもその情報を読み取る力がなければ宝の持ち腐れです。
私自身の脳ミソも日々新しい情報にアップデートできるように2017年も精進し続けていきます‼︎
年内の診療は30日の13時までとなっています。
1/3まではお休み。m(_ _)m
2017年は1/4より通常の診察となります。
緊急の場合は留守電にメッセージを入れといてください。可能な限り対応します。
2016年のブログもこれで終わりだと思いますので、みなさん良い新年をお迎えくださーい!
2016年
12月
24日
土
最近ちょくちょく誤食トラブルでの来院が増えています。
もっぱらワンちゃんが多く、ほとんどヒトの食べ物やおもちゃの誤食誤飲が多いです。
一方で猫ちゃんの誤食誤飲でもっとも注意しなければ命の危険にも直結してしまうのが『紐状異物』です。
先日嘔吐と食欲不振で来院した3歳の若い猫ちゃん(若い猫ちゃんは特に注意です‼︎)。
ロールで巻かれた状態のミシン糸で遊んでいるうちにどうやら食べてしまったようです...
紐状異物の厄介なところはまるで蟻地獄にかかったようにスルスル腸の中に吸い込まれていくんですね。
ちょっとグロいんでモザイク処理しましたが、アコーディオンのように“綴れた”状態で腸が動かなくなってしまいます。
そうなると血行不良になり、徐々に腸が腐って(壊死といいます)いきます。
この子も他院で的確な診断と処置をなされないまま開腹時ですでに4日経過していたため、腸管の至る所で小さな穴が開いてしまっているとても悲惨な状態でした。。。
抗菌処置されている吸収糸ですべての穴を縫合し、3Lの加温生理食塩水で腹腔内洗浄をして手術は終了。
術後は輸液としっかり抗生物質を使ってとにかく腹膜炎を起こさないように十分に管理しているところです。
まだ入院していますがご機嫌な様子♫(まだ絶食中なんで、そういった意味では不機嫌かもしてませんが... ww)
まだまだ油断はできませんが、順調に回復してくれているようでホッとしています〜
ちなみにきょうはX'mas eveですが、この時期で多い誤食は『フライドチキン』です!
ケン◯ッキーのチキンは高圧加熱処理されているんで基本は胃の中で溶けちゃうんでまず問題となることは少ないですけど、それでも十分に注意してくださいねー
Merry X'mas!!
2016年
12月
23日
金
きょうは大樹アニマルクリニックが開院して3周年です♪
おめでとうございます!
ありがとうございます!
この3年間ホンマいろいろありました〜
苦しいことも辛いこともありましたが、嬉しいことも楽しいこともそれ以上にたくさんありました。
何よりも飼い主さんに『ありがとう』と言っていただけることですべて報われてる気がします。
きょうから4年目がスタートしています!
終わりのない長〜い航海に出ているようなものですけど、これからも多くの出会いに感謝して、常に奢らず真摯な気持ちで、微力ながらも任せてもらえる動物病院を目指していきまっす‼︎
これからもよろしくお願い致します!
とっても綺麗なお花と幼馴染からはシャンパンが送られてきましたー♫
ちなみに僕はお酒飲めませんが... ww
2016年
12月
02日
金
今年も残すところ1ヶ月を切りました。
毎年同じことを呟いてる気がしますけど、あっという間に1年は過ぎるんですね〜 ww
さて、きょうは新しく発売された特別療法食をご紹介します。
これまで長年ご愛顧されてきたユーカヌバ療法食シリーズの来年3月での製造中止に伴って、販売代理店さんが新たにラインナップに加えたのがこの『BLUE NATURAL Veterinary Diet』です。
自然素材をベースに配合された製品で、流行りになりつつあるグルテンフリー(穀物不使用)であり、酸化防止剤も自然のものが使用されています。また、製造時の熱による栄養価の損失を極力少なくした「コールドプロセス製法」が用いられており、犬猫の栄養について真面目に考えられたフードです。
ラインナップはWU(体重&尿路ケアサポート)、GI(消化器サポート)、HF(食物アレルギー用の加水分解フード)の3種類です。
特にHFで使用されているタンパク源はこれまでの療法食にはなかった「加水分解されたサーモン」が使用されています。
規格は800g〜1kg(今のところこれ以上のサイズは未定です)とばらつきがありますが、販売価格は2,140円〜2,390円(税抜)とそんなに高価なフードでもないと思います。
根強い人気があったフリントリバーの後継品として当院でも取り扱っているプレミアム感の高い『キアオラ』シリーズ(犬のみ)も900gあたり1,900〜2,500円ですので遜色ないと思います。
販売代理店さんはネット販売できないような規制に取り組んでいるようですので、動物病院でのみのお取り扱いとなります。
サンプルはありませんが、食べなかったら全額返金キャンペーンもやってくれているので是非お試しください!