2015年
11月
20日
金
2016年のカレンダー配布はご好評につき終了しました〜
来年はもうちょっと増刷する予定でいますが、お配りできなかった方はゴメンナサイ...! m(_ _)m
さて、もう年末年始の診療案内をご連絡する時期になってきました。
ずーっと病院内にいるせいか季節の移り変わりをあまり実感できなくなってきています... 泣
ここんとこも比較的暖かい日が続いているので今年もあと1ヶ月足らずで終わるのか〜って感覚にはなかなかなりませんね〜 ww
12/30午後から1/2まで休診とさせていただきますが、継続治療が必要な子や急患には対応します。
その際は必ずお電話をいただけますよう宜しくお願い致します。
p.s 11/24午後(診察は10:00~12:00まで)から25まで臨時でお休みとさせていただきます。 m(_ _)m
2015年
11月
05日
木
先日グアムへご親戚の結婚式に行かれた知人にちょっと“お使い”をお願いしました♫
動物病院で使用する注射薬や飲み薬には国内で販売されていないものがあります。
代用が効くものであればいいんですけど、「これがいい!」ってお薬も実は結構あります。
写真にあるKetoconazoleも獣医になった頃からず〜〜〜っと使い続けてきました。
専ら多用するのは犬で多い皮膚病の一つの『マラセチア性皮膚炎』です。
このケトコナゾールが配合された薬用シャンプーや点耳薬は国内で入手できるんですけど、飲み薬は日本では売ってないんですよね... orz
多分、人間では使用しないから?厚労省が認可下ろさないんでしょうね。
人でも使用される抗真菌薬のイトラコナゾールやフルコナゾールというお薬でももちろん効果はあるんですけど、コストがちょっとかかります... 爆
でも、このKetoconazoleも今回INVOICEされた価格は高かったですけど...... 汗
日本でも売ってるんだけど規格が1サイズしかなかったり、裸剤じゃなくって糖衣錠であったり、と動物に処方するお薬事情は結構大変なんです ww
余談ですけど、海外輸入薬は保険適用されません!のでご注意を願います m(_ _)m
窓口精算時にご不明な点があればお気軽にスタッフにお尋ねください。
2015年
11月
02日
月
ぐっと“しばれる”季節になりましたね〜
きょうは『鳥のAGY症』について。
あまり聞きなれない病名です。
AGYはAvian Gastirc Yeastの略語で、“鳥の胃にいる酵母”という訳になります。
別名に『マクロラブダス症』とか『メガバクテリア症』とも呼ばれます。
鳥...とくにセキセイインコで広く蔓延しています。
症状としては嘔吐や吐き気で、きょう来院したセキセイインコ(♂)も3~4日前からの頻繁な吐く仕草や吐物で頭頂部が汚れていました。
嘔吐や吐き気の鑑別リストには「そ嚢炎」や「そ嚢憩室」なんて病気もありますが、そ嚢の触診でも違和感はなく、そ嚢液検査をしてもトリコモナスやカンジダといった病原体は見つかりませんでした。
※ そ嚢(そのう)・・・鳥にしかない臓器(ない種類います)で、食道の一部が袋状に膨らんだもの。ここで口から入った食物をぐちゃぐちゃにして消化を助ける。
そ嚢に問題がないとすれば、怪しいのはこのメガバクテリアの感染です。
糞便検査をすると、写真にあるような細長く・厚みのある・大型の桿菌が見つかりました!
これが本当にメガバクテリアなのかってのはなかなか断言するのは難しいんですが...、他にこんな大型の細菌は見つかりませんからね〜
治療は普段はなかなか出番がありませんが、抗真菌薬のアンホテリシンBを他の胃炎のお薬と一緒に飲んでもらいます。
幼鳥ならまだしも成鳥になってからのメガバクテリアはなかなか落ちないし、胃炎から腫瘍に進行してしまうケースもあります。
2週間から1ヶ月間は投薬を続けて、それでも変わらなければバリウム検査などをして詰めていかないといけませんね。