2014年
7月
31日
木
先週に比べればまだマシな暑さですが、冷房の効いた病院の外に出るのがイヤになっちゃいます...
病院の立て看板横に自動販売機が設置されました。
個人的にサントリー製品が好きなんでここのメーカーにしたんですが... (´∇`;)アハハッ、これは『寄付型自動販売機』なんです。
まだステッカーが貼られてはないんですけど、動物関連寄付型サイトの“アニマル・ドネーション”へ「2円/本」寄付されます。
微々たる寄付ですけど、動物に携わる仕事をしている者として力になれたらと思います!(♡˙︶˙♡)
2014年
7月
30日
水
きのうは土用の丑の日でした。
熱田の蓬莱軒に毎年行ってましたけど、さすがに診療があると遠いですもんね...
休診日の昨日も休日診療をしていましたんで、ことしは近場で済ませました ww
暑い夏はやっぱりウサギどす! ( ̄∀+ ̄)キラッ
2014年
7月
26日
土
病院に新しい家族が加わりました〜♪ ヽ(≧▽≦)ノ"ワーイ
3ヵ月の男の子のパピヨンです。
なまえは....
『たらお』
に決まりました〜
来月の第3回パピークラスにも“推薦枠”で急遽参加します!
もうちょっとしたら病院内をちょこちょこ歩き回っていると思うんでみなさんヨロシクです (● ̄(エ) ̄●)ノ☆・゚::゚ヨロシコ♪
2014年
7月
24日
木
きょうは前回ブログに書いた血液型のお話 ~イヌ編~の続編として、ネコの血液型について綴ってみようかと思います。
ネコの血液型はA型、B型、AB型の3種類です(人のO型はありません。ちなみに院長の私はO型です ww)
国内のネコのほとんどはA型(80〜90%)で、B型は稀、AB型は超レア!!です。(°Д°;
ここ数年日本でも人気のあるスコティッシュフォールド、ブリティッシュショートヘア、アビシニアン、ペルシャ、ヒマラヤン、ソマリなどの純血種にはB型の子が多いと云われています。
まず、猫の血液型は輸血を行なうのであれば必ず調べておく必要性があります。
なぜなら、前回イヌ編でもお話ししたように輸血の際には血液型の抗原性が問題になってくるからです。
・A型の子はB型抗原に対する抗B抗体を持っています。
・B型の子はA型抗原に対する抗A抗体を持っています。
・ほぼお見かけしないAB型の子はA型抗原にもB型抗原にも対する抗A抗体、抗B抗体をそれぞれ持っています。
そして、B型の子が持つ抗A抗体は非常に強力であるため、輸血処置の際にB型の子(レシピエント)にA型の子(ドナー)の血液を入れてしまうと、B型の血液中で抗原抗体反応が起きてしまい大変な事...最悪死んでしまうことも考えられます...
同じことは繁殖の場面でもあります。
B型の母猫から産まれたA型もしくはAB型の仔猫が母親の初乳を飲むことで、『新生児溶血』が起きて亡くなります...(⊃Д・、)
「うちの子は雑種だからたぶんA型だろう...」と安易に思い込んで輸血を行なうのでとてもとても危険デス!!
大事なことは輸血の前にはきちんと血液型をチェックし(A型にはA型、B型にはB型)、その上でクロスマッチ試験を行うことが大事です♫
p.s ちなみにうちの愛猫シンバはバリバリのA型でした〜 ヽ(・∀・)ノ
2014年
7月
23日
水
明日24(木)〜27(日)まで七夕祭りが開催されます。
駅前から本町商店街、真清田神社を中心に至る所で交通規制や渋滞が予想されます。
市内および稲沢方面から来院される方は迂回してお越し下さいませ... ( ̄∇ ̄*)ゞ
当院はお盆期間中も診療を行なっています(なお、12日は火曜日のため休診となりますのでご注意下さい!)
まだホテルのお預かりの余裕がありますので、ぜひご利用下さい♫
2014年
7月
23日
水
これは何でしょう??
きょうはDIYしてました ww
ホームセンターでホースチューブを買ってきて、スツールの滑り止めキャップをはめ込んで「胃洗浄チューブ」を作成したんです。
こんなモノは既製品がないんで、自ら作るしかないんですよね〜 ┐(*´~`*)┌
中毒性物質の誤食した時の胃洗浄や胃拡張時のガスの抜気を行なったりする際に使います。
まぁコイツの出番がないのが一番ですね (;´∀`)
2014年
7月
20日
日
写真のネコちゃんはまだ3〜4歳ですが、口峡部から舌根部にかけての粘膜が著しい腫脹と発赤がみられます。(左写真)
これまでNSAIDs(非ステロイド剤)の内服を行なってきたようですが、ほとんど効果はなかったようです。
こうなっちゃうと食べたいけど、“痛い!!”もんだから、柔らかい缶詰であっても食べるのを躊躇してしまいます... 。゚(゚´Д`゚)゚。
口腔内の環境もドンドン悪くなり、歯周病も合い重なって、『歯肉口内炎』...というネコちゃんにとっては最悪の状態になります。
このような猫の歯肉口内炎にはいろいろな原因(ex.FIV,FCV,FHVなどのウイルス感染症)があるといわれていますが、未だによくわかってない病気です。
治療は内科治療としてステロイドやNSAIDsで炎症と痛みを取ることが多いですが、徐々に効かなくなってきます。(*´Д`*)
そうなると外科介入が必要となりますが、効果的だと感じているのは抜歯処置(全臼歯抜歯 or 全顎歯抜歯)です。
オーナーが一番気にする点としては、「歯を全部抜いちゃってごはんは食べれるの?」だと思います。(*・∧・*)?
人間とは解剖学的な歯の構造と咀嚼機能の違いがあるため、全ての歯を抜いた後でも採餌行動に影響はなく、ドライフードでもOKです。
残っていた歯を全部抜いて、歯槽骨表面をダイヤモンドバーでトリミングして、中性電解水で口腔内を洗浄し、抗生剤のタブを抜歯窩に入れて、吸収糸で歯肉粘膜フラップを縫合して終了しました。
歯を抜いただけですでに赤みがちょっと引いているとは思いませんか?(右写真)
数日で腫れや痛みは消えてくると思いますので、また元気にモリモリごはんを食べられるといいですね♫(=^ェ^=)
2014年
7月
19日
土
夏休みに入りましたね〜♪
まぁ獣医になってから...&開業してから...そんな休みはボクには関係ないんですが... ハァ━(-д-;)━ァ...
写真は初めてのお泊まり体験のミニウサギのるーちゃん(2ヵ月 ♀)。
ウサギは警戒心が強く、環境の変化で食欲が落ちる子もいるんですが、持ってきてもらった牧草やペレットをモリモリ食べて、コロコロのいいウンチも出ています♪
当院では犬猫以外のお泊まりもOK!ですので、お盆休み等で帰省やご旅行にお出かけになられる際はご利用下さい(ホテル料金表)。
2014年
7月
16日
水
ホンット蒸し暑い日が連日続きます... (・Д・`)
今日も名古屋の最高気温は35℃だったそうで、僕が子供の頃の夏とはもうレベルが違いますね
そんな今日も朝一番に熱中症のワンコが運ばれて来ました。
ほんのちょっと車中に置いていたそうですが、脱水状態になり体温が42℃超えてました。
身体を冷やし、経鼻カテーテルで酸素を送り、静脈内点滴を施しましたが、残念ながら助けることができませんでした...
以前のブログにも書きましたが、とにかく熱中症対策をしっかり行なってあげてください!
動物保険会社のアニコムから『熱中症注意報』が毎週更新されていますので、チェックしてみると良いかと思います。
外出時には人にはGREEN DA・KA・RAを、動物には経口補水液を準備してあげるのも優しさのひとつです。(♡˙︶˙♡)
2014年
7月
07日
月
仔猫ちゃんの里親になってくれる方を探しています。
2014/7/7生まれの黒猫の女の子です。
道ばたでへその緒をつけたまんまで放置されていたところを保護されました。
保護された方がペット不可のお住まいな為、里親さんを探していらっしゃいます。
まだ乳飲み子なのでお世話はちょっと大変ですが、当院も全面的にサポートさせていただきます。
※ 初回ワクチン代は当院で負担させていただきます。
また、お友達やお知り合いの方にもぜひお声掛けをよろしくお願いします。┌|∵|┘ヨロシク┌|-.-|┐ペコッ
2014年
7月
06日
日
3週にわたる第2回パピークラスが修了しました〜♫
待合室がごった返してオーナーさん同士もとても和気あいあいトレーニングしていましたね。(♡˙︶˙♡)
下野ピノちゃん(トイプー)、火口パンちゃん(M.シュナウザー)、馬淵ハルちゃん(トイプー)、山岡つくしちゃん(WCP)
引き続き、お家でのトレーニングをがんばりましょう〜 ο(*´˘`*)ο
次回のパピークラスは8/10,17,24です。
あと1組様の空きがありますので、参加希望の方はご連絡ください!(^0-)-☆
2014年
7月
05日
土
新しいノミ・マダニ予防薬が発売されました。ヽ|・∀・|ノ
これまでメジャーだったスポットタイプではなく、経口タイプのお薬です。
スポットタイプはきちんと被毛をかき分けて地肌に垂らさないと効果がありません。
長い間、流通し使われてきたこともあり、その薬剤(フィプロニル)に抵抗性を持つノミ・マダニもちらほら出始めてきました。
またアルコール成分を使用しているため、稀に垂らした場所の毛が抜けたり、赤くなるようなこともありました。
この『ネクスガード』は薬剤(アフォキソラネル)もまったく新しいものであり、ビーフ風味のソフトチュアブルになっているのでワンコにもおやつ感覚で与えることができます。( ̄∀+ ̄)キラッ
*ただし、牛肉アレルギーのある子はやめたほうがいいです。
この夏、一度試してみてはどうでしょう♫
2014年
7月
04日
金
いつも当院をご贔屓にしてくださっているオーナーさんからイヌの血液型判定のお話がありましたのでここで紹介します。
イヌの血液型は、D.E.A(Dog Erythrocyte Antigen)型で分類されるのが一般的で、その種類はなんと13もあります!
D.E.A 1.1,D.E.A 1.2,D.E.A 3....というように分けるのですが、動物病院など臨床の現場で特に重要なのは、D.E.A 1.1が(+)か(−)かということです。
1.1(+)というのはD.E.A 1.1の赤血球抗原を体内に持っているということになり、1.1(−)というのは赤血球抗原を持っていない、という意味です。
このD.E.A 1.1抗原は13種類あるD.E.A抗原の中で最も抗原性が高いものですが、イヌはこのD.E.A抗原に対する自然抗体をもともと持っている子は少ないといわれています。
そのため、1回目の輸血に関してはドナー(授血)とレシピエント(供血)の血液が凝集しないで輸血に適合するかどうかを血液交差試験(“クロスマッチ”といいます)で調べ、凝集しなければ血液型を調べなくても大抵は大丈夫です(もちろん、事前にしっかりと血液型を把握しておくのがベストです!)。
*このクロスマッチは輸血をする場合は必ず行なう検査です
話がちょっと逸れますが身近な話題でたとえると、蜂に刺された経験のある人もいらっしゃると思います。
よく2回目刺されるとショックで亡くなってしまう...なんて話を聞いたことありませんか?
なぜかといえば、1回目に刺された時に見ず知らずの蜂毒の抗原が体内に入ると、身体は次回に備えてその抗原に対する抗体を作ります。
2回目に蜂毒の抗原が進入してくると、身体は事前に作っておいた抗体を放出してしまいます。
そうなると、抗原と抗体が結びつくことになるので、ショック等の生体反応が起きるわけです。
血液型もこれと同じメカニズムで、D.E.A 1.1(-)は抗原を持っていないので、1回目にD.E.A 1.1(+)の血液が輸血されても滅多にショック等の重篤な副反応がでることはないでしょうが、その時には身体の中でD.E.A 1.1抗原に対しての抗体が作られてしまいます。
となれば、D.E.A 1.1(-)の子の体内には抗体が作られてしまっているので、2回目に輸血をする際はD.E.A 1.1(+)の子を使うわけにはいきませんよね。
まとめると、オールマイティーなドナー血液はD.E.A 1.1(-)型の血液を選ぶということになります。
また、輸血ばかりではなく、繁殖をする際にも『新生児溶血』という問題が起こることもあります。
ゴチャゴチャ書いても分からなくなるといけませんので... 汗、交配を避けた方がいい組み合わせをご紹介しますね。
お父さんがD.E.A 1.1(+)でお母さんがD.E.A 1.1(-)の場合、産まれてくる赤ちゃんはD.E.A 1.1(+)になります。
その赤ちゃんがお母さんの初乳を飲むと、そのお母さんが万一にも抗体をすでに持っているとするならば、赤ちゃんの体内にD.E.A 1.1抗体が体内に吸収され、その抗体が赤ちゃんの赤血球を破壊して“急性の溶血反応”が起きてしまうわけです。
これは100%起こり得るわけではありませんが、初回の輸血同様に「大抵は大丈夫...」という予測の範疇に過ぎません。
誰でもせっかく授かった命をこんな形で失わせたくはないでしょうから、交配させる前にはしっかり血液型を調べられることをオススメします。
当院では血液型検査キットを使ってD.E.A 1.1型を簡便に調べることができます。
血液型カードをお渡ししますので、ご旅行など一緒に外出される時は常に携帯しておくと出先で万一の時にも安心ですよ (`・ω・´) b
2014年
7月
03日
木
・・・わけではなく、ほっぺが腫れているんです。∑(・Д・・)
写真は7歳のシマリスのホイップちゃん。
今回レントゲンも撮ってみて2つの病気の可能性を考えました。
1つ目は、“根尖部膿瘍(歯根部膿瘍)”という歯の根元に膿が溜まって腫れてしまう病気です。
原因はいろいろありますが、ケージを齧ったりして歯がぐらついたり、柔らかい食餌を与え続けることで不正咬合となっていることもよくあります。
『膿』といっても実際はチーズみたいな塊になっているので、最終的には切開して排膿・洗浄をしなくてはならないことも多々あります。
2つ目は、“腫瘍”です。
レントゲンをよくよく見てみると右側の臼歯が溶けてなくなっている?
溶けてなくなっていそうな場所に石灰化した白い塊があります。
これは歯なのかなんなのか...
リスの下あごの骨はほとんど切歯で占められているのでわかりにくいんですが、腫瘍性の変化であれば歯やアゴの骨を溶かしていく可能性は十分考えられます。
まずは根尖部膿瘍を疑って抗菌剤のシロップを処方していますが、どれだけ腫れを抑えることができるかですね。
ここんとこ柔らかいものしか食べなくなったみたいですが、幸い元気いっぱいです♫
だいぶ高齢にはなってきているので無理のないような治療をアドバイスしていこうと思っています!(๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ドヤッ‼
2014年
7月
02日
水
ちょっとピンボケして分かりにくいですけどオシリの所から赤黒いものが飛び出ています。
これは鳥にしかみられない“総排泄腔脱”という病気?病状?です。
このキンカチョウ(スズメの仲間です)のちょうちゃんはメスで、オスと“つがい”で同一ケージ飼育されています。
オスが近くにいる環境が続くと、常に発情してしまいます(他には日周期や湿度なども刺激になります)。
この子も2〜3日に1回のペースで無精卵をポンポン産卵してしまっているようで、総排泄腔(鳥は腸管と生殖器と尿道が一緒に繋がっています)の緊張が緩んで粘膜が反転して外に飛び出してしまうんですね。
とてもデリケートな場所でもあるので安全に処置ができるよう麻酔をかけてチェックしたところ、粘膜の損傷もどうやら軽症みたいで、綿棒を使って無事に戻すことができました!(*・∀・*)V
今後はオスとケージを別々にするなどの環境操作で産卵のペースが減るかどうかをみていく必要がありますね。
まぁちょっとした別居です... ww 離婚はしていません......