2015年

10月

31日

まだ乳歯残っていませんか?

10月も今日で終わり...
早いもんで2015年も残すところあと2ヶ月‼︎
ってことは、当院が開業してはや丸2年‼︎
時間が経つのってホント早いもんですね〜 ww
11月になりましたら2016年のカレンダー配布が始まりますのでご期待ください!

ただし、配布枚数に限りがありますのでご容赦くださいませ m(_ _)m


きょうは生後6ヶ月のワンちゃんの避妊手術を行いました。

で、このタイミングで不妊手術をする際にお口の中をちょっと拝見します。

ほとんどの小型犬は写真のような乳歯(特に最後まで残っているのは犬歯です)と永久歯が混在しています。

この犬歯が一番抜けるのが遅くって、一番自然に抜けません... 汗

写真左の乳歯は歯根部(歯茎の中に納まって外からは見えない部分)がしっかりとしていますので、おそらく自然に脱落することはないでしょう...
一般的に上顎犬歯の乳歯と永久歯が混在していいのは2週間、下顎犬歯の乳歯と犬歯に限っては1週間程度だと言われています。

自然に抜けなかった場合は乳歯と永久歯の隙間に歯垢・歯石が溜まりやすくなって早期に歯周病を引き起こしたり、永久歯が正常な位置に萌出できなくて歯並びが悪くなります。

つまり、乳歯がいつまでも残ったままでいると口腔内トラブルの原因になってしまう!ってわけです。


仔犬...特に小型犬を飼われたオーナーには生後6~7ヶ月程度での歯科検診をオススメしています♫
人間のお子さんでも小さい時に歯医者さんで歯科検診を受けるように、ワンちゃん(もちろんネコちゃんも!)の健康な歯を保つ第1歩だと思って歯のチェックにぜひご来院ください。


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2015年

10月

26日

夜opeは堪えます... 爆

季節はすっかり秋になってきましたね〜
うちの奥さんがご近所さんにいただいた渋柿で“干し柿”作りに励んでおります!

はやく秋の味覚を食したいものです♫

きのうは久々のテッペン廻るまで手術しておりました〜

2件の病院ではわからない...と診断された排尿困難の症例でした。

レントゲンが超音波検査で尿道内に腫瘍が見つかり、病理検査で『移行上皮癌』っている超・悪性の腫瘍であることが判明しました!

来院時は陰部からのカテーテルも入らないくらい尿道内に腫瘍がびっしりでしたので、膀胱に直接カテーテルを設置した膀胱瘻で排尿させていました。

が、そんな状態を続けていくこともできませんし、尿道の腫瘍はそのままです。

ここまで進行した移行上皮癌を完治させることは残念ながら現在の獣医学では不可能です。

けれども、カテーテルを留置した膀胱瘻のままでは本人に不自由な思いをさせ続け、この子のQOLの改善には繋がりません。

短い間でもこれまで通りに自力で排尿をさせてあげたいし、早くお家に帰してあげたいですもんね♫

今回の手術は腫瘍で侵されていた尿道を切除して、正常と思われる尿道の端と端を縫合して無事に終了しました!

あらかじめ飼い主さんには膀胱の全摘出&尿道の膣内縫合という生涯オムツの着用が必須になることもありますよ...ってお話はさせてもらっていましたので、今回の手術で縫合部位がきちんと癒合してくれればまた自力でおしっこすることができます!


今後は抗がん剤などの補助療法が必要にはなってくると思われますが、術後1日目でも元気いっぱいで食欲もあり、おしっこも順調に出ています。

お陰様で今週も連日opeで埋まっていますし、来月もボリューミーな手術予定がありますが、体調を崩さないようにがんばりますよぉぉぉ!


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2015年

10月

25日

第10回パピークラス終了です♫

お天気のいい日曜日のきょうは第10回パピークラス最終日でした!

数えて10回目を迎えましたが、3週続けて参加していただくとパピー達もどんどん成長している様子が垣間見えます。

飼い主さんも一緒になってがんばろう!という姿勢が見えてとても嬉しく思います。


よくある勘違い?ですが、1頭目の子は積極的にパピークラスに参加されるんですが、新しく2頭目を迎え入れると参加されないケースがあります。

「すでに1頭目で経験済みだし、しつけの方法も習ったから...」という理由でしょうけど、パピークラスは飼い主さんがしつけ方法を学ぶことと同時に『仔犬の社会化』が目的です。

同じ月齢の子達と一緒になって遊んだり、家族以外の人間に慣れさせる、、、といったことは成犬になってからでは遅いんです。

2頭目でも3頭目でもみ〜んな個性や性格に違いがあるわけですから、仔犬を迎え入れるたびに積極的に参加していただきたいですね!


今回の参加ワンちゃんは、

むぎちゃん(トイプー)、まろんくん(ポメ)、マロンちゃん(Mダックス)、そしてチャコちゃん(Mix)でした〜♫

みなさんお疲れさまでした‼︎

引き続きご自宅でのトレーニングをがんばってください‼︎


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2015年

10月

23日

外耳炎を繰り返すと...

ワンちゃんを飼われている方なら一度は経験したことあるでしょう、耳のトラブルについてのお話。

俗に言う“耳垢”はどんな子でも必ず認められます。

生理的に出る耳垢は耳道の中の皮脂腺と古くなって剥がれた上皮が混じり合ってできます。

定期的にケアをすればなんら問題はないことですが、伸び放題の耳毛の存在やシャンプーなどで水が入ったりして耳の中の環境が悪化すると、普段は悪さをしない細菌や真菌によって炎症を起こすためドロドロ・ネバネバの耳垢に加えて、『かゆみ』や『赤み』が出てきます。

また、近年増えている印象がある食物アレルギーやアトピー性皮膚炎も耳のかゆみを訴える子が多いので痒がります。

慢性的な耳の炎症と掻く行為によって、耳道の入り口は肥厚と狭窄・閉塞を起こすようになり、耳道の通気性も悪くなっていきます。

こうなると洗浄液や点耳薬も入らなくなるので内科治療は難しくなっていきます。


よく受けるご質問で、「耳の中の炎症が治れば、この腫れや狭窄は元に戻りますよね?」と聞かれます。

答えは、、、NO!です。

この耳道の肥厚や狭窄は不可逆的な変化なため、一旦ここまで悪化してしますと決して元のような形状には戻りません


犬猫の耳道の構造は、垂直耳道水平耳道になっており(簡単にいうとL字型)、その奥に鼓膜が存在します。

今回の子は3kg弱のマルチーズですが、もう何年も外耳炎の治療を続けていましたが左写真のように入り口が狭窄してしまい、一番細い綿棒ですら入らなくなってきました。

そのため垂直耳道の外側を切除してオープンにすることで右写真のように水平耳道が確認できるようになりました。

この手術の目的な外耳炎を完治させることではなく、その後の耳のケアをしやすくすることにあります。

もちろん耳の機能は損なわれません!


慢性的な外耳炎をいつまで内科治療で引っ張るのか...
耳のトラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください♫

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2015年

10月

16日

増えてます、胆嚢疾患!

きのうは後輩の実家のワンちゃんが調子が悪い...とのことで急遽ヘルプ!でした。

以前のブログにも2回に渡って書きましたが、やはり『胆嚢粘液嚢腫』です。

左上の写真にあるように今にも破裂しないばかりにパンパンに膨れ上がった胆嚢がエコー検査で見つかりました。

開腹してみると...ドス黒い胆嚢が‼︎

周りの肝臓なんて小さくなって、胆嚢に癒着していた肝臓の一部はすでに壊死し始めていました。

幸い破裂痕はなく、モノがデカかったので摘出には時間かかりましたが手術は成功です♫

メスで切ってみると、岩のりみたいにドロドロになった胆泥で溢れ、胆嚢壁はかな〜り薄くなっている部位もありました。

もうこの胆嚢は本来の機能をまったく成しておらず、腐っていくだけです。


今年の春にかかりつけ医で胆泥症を指摘され、利胆剤を何ヵ月間も飲み続けて、9月の血液検査では異常なし!と言われ、飼い主さんは安堵されてました。

ただ、実際はこんな状態だったのです!

いかに血液検査だけではこの病気を診断するのが難しいかを改めて認識しました。

「胆泥症は臨床的意義はない!」...とそのまま経過観察や利胆剤だけを処方されて終わるケースが多いですが、私の基準は“胆泥を発見した時点で食餌の変更と利胆剤を少なくとも1ヵ月間やって再度エコー検査をし、胆嚢に変化がないようであれば手術”をオーナーにはオススメします。



当院では今月から来年の1月末日まで【秋冬の健康診断】を行っています♫

血液検査がベースですが、レントゲン検査や超音波検査なども一緒に実施できますのでスタッフまでお尋ねください!

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2015年

10月

06日

ノーベル医学・生理学賞

嬉しいニュースが飛び込んできました!

大村智 北里大特別栄誉教授が今年のノーベル医学生理学賞を受賞されました!

私の母校でもあり、学祖である北里柴三郎先生が受賞できなかったノーベル賞を115年の歳月を経て受賞されるなんて感慨深いものです。

 

静岡のとあるゴルフ場の土壌中から採取され、微生物から家畜動物の寄生虫駆除に効果を発揮する「エバーメクチン」という物質をもとに構造を少し組み替えた『イベルメクチン』が大村先生と研究機関共同で開発されます。

イベルメクチンは当初は家畜を対象に使用され劇的に食料生産率が向上したのに加え、当時ヒトの病気で熱帯のアフリカで蔓延していた蚊やブユが媒介する“オンコセルカ症”や“リンパ系フィラリア症”、“疥癬症”の特効薬として普及し、多くの命を救いました。

 

実はこの『イベルメクチン』は私たち動物病院でも以前から大変お世話になっている代表的なお薬で、フィラリア予防薬のひとつとして使われています♫

当院では注射薬を疥癬や毛包虫の治療でも使用しています。

私が30年くらい前に飼っていた雑種犬はこのフィラリア症で命を落としました...

あの頃は予防やドッグフードという概念も今ほど浸透しておらず、ましてや蚊に刺されて死んじゃう病気があるなんてほとんどの人は知りませんでした。

今ではフィラリア症はきちんと予防さえしていれば防げる病気のひとつになっています!

「散歩に行かないから」とか「蚊取り線香を焚いてるから」とか「人間は飲まないでしょ‼︎(笑)」...となんやかんやで予防を怠っているのは考えものです。

年々温暖化が進み、日本ではこれまで馴染みのなかった蚊が媒介する病気(昨年の“デング熱”なんかもそうですね)も報告されている時代です。

ついつい飲ませ忘れちゃってる方も飲み終わりが大事ですのでご来院くださいね!

 

実のところ、今回のノーベル賞で私的にピンポイントなのは中国人で受賞された屠呦呦さんの抗マラリア薬『アルテミシニン』の発見です(マラリア症も熱帯地域で蚊が媒介する代表的な感染症です)。

なぜなら、私の修士論文のタイトルが

 

「モルモット単一心房筋細胞のムスカリン性アセチルコリン受容体感受性カリウム電流に及ぼす抗マラリア薬artemisininの影響」

 

だからなんですが... ww

こんなところで久々に聞いた名前だったんでちょっとビックリですけど、僕もあのまま研究室に残っていればいずれノーベル賞も......

なんてバカな話はありませんよね〜 笑

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2015年

10月

01日

犬の子宮蓄膿症

10月になりました♫

初っ端から爆弾低気圧の影響で雨でうんざりです... 

今年もあと3ヵ月だなんて仕事漬けの毎日を送っていると、今日が何日?で何曜日?って感覚がなくなります... 苦笑

『そろそろちゃんと休め!』っていろんな人に心配されながらも、結局仕事から離れることができない性分なんでしょうね〜

 

さて、きょうは『犬の子宮蓄膿症』のお話です。

多分これまでやってきた手術の中で一番執刀した病気なはずなのに、なぜか開院してから犬の子宮蓄膿症は“初”でした。

そもそも避妊手術を済ませている子には関係のない病気です。

当院の患者さんの大多数は1歳前後までに不妊手術を済ませている子ばかりです。

新しく仔犬を迎え入れた方にも不妊手術を啓蒙しているので遭遇する機会が少ないのかもしれません。

また「地方・地域にもよるのかな?」とも思います。

一宮よりも田舎で開業している友達に聞くと、昔ながらの環境で犬を飼っていて、狂犬病予防接種は打ってるけどフィラリア予防はしていない...とか、去勢避妊手術をしている子はほとんどいない...なんてことは耳にします。

写真の子も飼い主さんは『出血してるから生理がきたんだ...』と思ってらっしゃたみたいですが、それは出血ではなく“血膿”で、お腹は破裂寸前までパンパンに膨れ上がっていました!

人間の赤ちゃんの頭くらいの大きさまで拡張した子宮を慎重に腹腔外に出して、器具などで破らないように注意をして卵巣-子宮摘出を行い、無事に手術を終えることができました。

幸い、麻酔からの覚醒も問題なく、しばらくは入院治療ですね。

 

今回行った子宮蓄膿症の卵巣-子宮摘出手術も通常の避妊手術も行うことはまったく一緒です。

ただし、方や健康な子に行うのと方や不健康な状態の子に行うのとでは同じ手術であっても動物にかかる負担は全然違います!

健康な子にメスを入れるのを「かわいそう...」と躊躇される飼い主さんも多くいますが、人と比較しても雌犬の生殖器の病気はとても多く、「病気になった時に行えばいい」的な考えには同意できかねます。

繁殖させる予定がないのであれば、早期に避妊手術をされることを強くオススメします。

他に避妊手術を奨める理由としては、“乳腺腫瘍の発症リスクを回避できる”ことが挙げられます。

初潮前に行えば99.5%1回目の生理後では92%2回目の生理後では74%の確率で乳腺腫瘍を予防でき、2歳を過ぎてから避妊手術を行っても予防効果はありません。

乳腺腫瘍と診断された犬の50%は悪性...つまり『乳癌』ということになりますから、手術をしても再発や転移を招く可能性がでてきます。

 

人間とはちょっと見方を変えて不妊手術を考えて欲しいですね♪

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