2015年

1月

26日

声帯切除手術

問い合わせがあったので私自身の意見を書き込みたいと思います。

声帯切除に関しては賛否両論がありますので、あくまで私個人の一意見として読んでいただければと思います。

 

『声帯切除手術』とは文字通り、声帯(声帯ヒダ)を切除する手術です。

全身麻酔をかけて口腔内からアプローチする方法喉を切開してアプローチする方法がありますが、前者では切除が不十分な場合があったり、後者ではより確実ですが侵襲性が高いため術後吐血する子もいます。

たまに誤解されている方がいますが、声帯を切除しても吠えます。

ただ「ワン!ワン!」「キャン!キャン!」だったのが「カフ!カフ!」や「ハフ!ハフ!」と声量が抑えられたかすれた鳴き方をするだけのことです。

場合によっては声帯が鍛えられ数年後には元に戻っちゃうこともあります。

 

なぜ、声帯を切るのか??と云えば、ほとんどの理由は「犬が吠えるから...」です。

犬は吠えます。人間だって喋るでしょ? それと同じです。

 

たいていは飼い主の『しつけ』ができていないことからはじまり、それに尽きます。

犬だって意味があって吠えるわけで、吠えるには吠えるなりの理由があるでしょうし、吠えることをコントロールせずに放置していた飼い主の責任ではないでしょうか?

たとえば、大好きな飼い主が仕事のため日中ずーっと1匹ケージの中で留守番していて、やっと夜遅くに帰ってきたらうれしくって仕方ないから吠えまくるでしょうね。

散歩にも連れて行かずずーっと引き籠っていたらそれはそれはストレス溜まるでしょうね。

または吠えてうるさいからといっておやつを与え続けていたら、犬は吠えればおやつもらえると勘違いしますからもらえるまで吠え続けるでしょうね。

もしかしたら恐怖心から吠えるているのかもしれません。

はたまた自分の存在意義を周囲に分からせるために吠え続けているのかもしれません。

まぁ理由はどうであれ、その結果、ご近所さんからの苦情・トラブルへと発展し、保健所にまで連れて行こうとする人もいます(現在はそんな身勝手な理由では保健所は引き取ってくれません)。

...解るとは思いますが、たいていは怠慢な飼い主のツケを犬たちが払わされることが多いんです。

 

犬は声帯を切除されてもストレスを感じない...なんてことを言う人もいますが、もしあなたが喉の病気のため声帯切除をして声を失ったらどうですか?

想像してみてください、自分の喋っている声が聞こえないんですよ?

精一杯に声を出しているのに自分の耳でも聞こえないし、相手にだって聞こえていない...

おしゃべり好きな私ならストレスというより絶望感に打ちひしがれると思います。

犬だっておそらく自分が吠えている声は自分の耳でしっかり聞こえているはずです。

それでも犬はストレスを感じていないとどうして言えるんでしょうか?

「去勢や避妊だって人間の勝手だろ? 自然のままの体にメスを入れているだろ?」と思う人もいるかもしれませんが、不妊手術は人間よりも高率で起こり得る生殖器の病気予防につながりますし、何よりも寿命が延びることが統計上証明されています。

 

ですので、私は基本的に上記のような理由での声帯切除はお断りしています。

10年前に新人だった頃に某ブリーダーの繁殖犬たちを何頭もやりましたけど、身勝手な理由そのもので憤りしか憶えませんでした。

他に、猫の爪取りや美容形成としてのドーベルマン・ボクサー・グレートデンの耳切り耳立てもお断りしています。


無駄吠えで悩んでいる方はまずは信頼できる獣医師やドッグトレーナーを探してください。

そして、トレーニングに励んでください。

お金...かかります。時間...かかります。

けど、それはあなたが愛犬に対しての本気度が足りずに、怠けたり、甘やかしたツケの代償だと思ってください。

声帯切除はそれからでも遅くはありませんから。


※なお、キン肉シールを貼られたたらおとこの文章はまったく関係性はありません ww

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2015年

1月

19日

小型犬の抱っこは気をつけて!

体重2kgちょっとの小型犬の骨折の手術を行いました。
橈骨という前足の骨で手首に近いところでポキ!っと折れています。

 

近年はトイプードルが人気犬種ですが、トイ種の橈骨はとてもとても細いんです!

この子も幅5mm,厚さ3mmしかないチョ〜極細でした...

折れてしまうケースでもっとも多いのが、「抱っこしていて落とした」という例です。

初めはおとなしく抱っこされていても、不意に何かに驚いたり暴れたりしてしまい、落としてしまった...こんなことよくあるんです。

大人でも落としてしまうことがあるんですから、特に小さいお子さんのいるご家庭では、抱っこさせる時は大人が見ている場所で、座って抱っこさせるように注意しましょう♫


治療方法はいろいろありますが、一番慣れているプレート固定法を選択し、厚さ1mmのステンレス製プレートと径1.5mmのスクリューを5本使って固定完了です。

術後1週間は足先までタイトに固定して、その後つま先を出して少しづつ負重をかけていき、固定を緩めていき治癒を促します。

骨折であっても足を使わないといつまで経っても治らないばかりか、再骨折のリスクが上がるだけです。

できるだけ早期にリハビリを開始し、最終的にインプラントを除去して、治療完了といった流れですね。


入院中も大人しくできるかどうかも大事なんで、安静が必要なこういったケース時にパピー期のクレートトレーニングが活きてくるんですよね!
当院では第6回パピークラスを来月に開催しますんで、初めての方でもご連絡ください!

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2015年

1月

14日

要救急対応です!

ここ数日は救急対応の時間外が連続しました! (o´Д`)=з

 

写真上は「胃拡張捻転症候群(GDV)」です。

GDVって聞くと大型犬ばかり連想しがちですが、この子は15歳のダックス。

実は高齢のダックスでは時々この病気に遭遇します。なぜですかね〜??

急にお腹が張ってきた食欲がないえずいている...などの症状が見られた場合は単純な胃拡張の可能性もありますが、それよりも怖いこのGDVを疑わなくてはいけません!

レントゲン写真では大きくなった胃がアニメキャラクターのポパイの二の腕みたいに見えることから”ポパイサイン”や”ピラーサイン”と表現したります。

GDVは放ったままにしておくと、捻れた胃や胃に隣接している脾臓や膵臓が引っ張られて血行障害を招き、最悪の場合死に至る可能性があります。

 

写真下は「膀胱結石の尿道閉塞」です。

前々から膀胱に結石があることはわかっていたとしても、ある日突然おしっこが出なくなることがあります。

何度も排尿姿勢をとるのにポタポタとしか/まったく尿が出ていない排尿時に痛みがある嘔吐がある...などの症状が見られたらこの病気を疑わなくてはいけません!

尿は飲み食いをしなくとも1日に1回は必ず出るものです。

尿が出ないままでいると腎臓に負荷がかかり過ぎて腎不全を発症してしまうことがあります。

日頃から愛犬愛猫が1日何回おしっこをしているのかをチェックしておくとよいでしょう(ただし、散歩時のマーキングはあまり意味がありませんので...)。

 

幸いに2頭ともオーナーが気づかれてから早い段階で処置ができたので大事には至りませんでした。(*´∀`)ノ

ちょっとでも『いつもと様子がおかしい!?』と思ったら、安易に翌日まで様子をみようとは思わないでくださいね!

場合によっては取り返しのつかない事態を招くこともあるんですから... ヽ(≧Д≦)ノ

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2015年

1月

09日

2015年もよろしくお願いします!

投稿が遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます!


昨年は多くの飼い主さん&動物たちとの新しい出会いがあったのと同時に、悲しい別れもいくつかありました...
そして私自身も"まだまだ力不足だなぁ〜"と痛感させられることも多くありました。
この世界で戦っている以上『これで満足!、これでOK!!』なんてものは存在しないんですよね。
ひとまず右も左もわからない状態で突っ走ってきた開業1年目は開業時に掲げていた最低限の目標はクリアすることはできました。

2年目の2015年は来院されるみなさまにさらに満足していただけるようなパフォーマンスとサービスを発揮できるようにスタッフ一丸となって邁進していきます!


写真は暮れにおこなった忘年会の自撮りです... ボケボケ写真ですね... 苦笑

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